みさきめぐり

第6集   2004-10-02

(28)横須賀上町教会


横須賀上町教会

暑い日がまだまだ続いていますが、気がつくともう10月になってしまいました。 今日はええねん様の勧めで、横須賀上町(うわまち)教会で行われるシーズンコンサートに行くことになりました。

横須賀上町教会は京急横須賀中央駅から平坂を上り、上町の商店街をちょっと入った住宅地の中にある教会です。

教会入口

昭和6年竣工の歴史ある建物ですが、内外ともに丁寧に手入れされています。 国の有形文化財に指定されています。

教会中庭

教会の建物は「めぐみ幼稚園」として使われています。 中庭は幼稚園の園庭になっていて、遊具が設置されていました。

ここでええねん様と待ち合わせ。 開演10分前の13:50頃に教会に入ります。


シーズンコンサート

教会に入ると笑顔で迎え入れてくれます。 「若い男性は大歓迎ですよ」 「いやぁ若いなんて、もうオジさんですよ」 しかし、年配の方が中心で若い女性もいますが、確かに若い男性を見かけません。

コンサートの入場者が多く、正座席だけでは足りず補助席が用意されていました。 私も補助席でしたが、最前列でピアノの真横といういい場所でした。 いかにも教会の人という正装をした品のある方がオルガンの前に座り、演奏が始まりました。 この方がオルガンビルダーの藤本さんで、このコンサートを主宰しているようです。

オープニングは、笙のような不協和音が特徴的な雅楽みたいな曲でした。 何の曲だったんでしょう。 今日のテーマは「日本の四季を歌う」だそうです。 横須賀出身というソプラノ歌手とピアニストの方が入場されます。 四季にまつわる童謡をメドレーするのですが、ピアノ伴奏が今まで聞いた事のないもの。 歌それぞれの特徴を引き立たせるような伴奏。 そして、歌と歌がきれいにつながり、アレンジのすばらしさに感心することしきりでした。

澄んだソプラノの歌声が教会内に、そして聴衆の心に響きます。 開催の挨拶で「幸せに生きていることのすばらしさ」という言葉がありましたが、今まさにそれを実感しています。 あまり日本の歌を歌わないとおっしゃると、続いてモーツアルトのハレルヤを歌いました。 高音が細かく動き、本領発揮といったところでしょうか。

最後は「ふるさと」を全員で大合唱。 プログラムが終わるとティータイムとなり、紅茶とビスケットをいただきます。 解散した後、ええねん様が藤本さんにオルガンについて質問すると、オルガンの機能や歴史などをいろいろ教えてくださいました。 このオルガンは教会の建物より古い大正期のころのもの。 鳴らなくなったオルガンを修復し、こうしたコンサートを開くまでにいたった藤本さんの情熱と努力には頭が下がります。

終始フレンドリーな雰囲気でなかなかよかったです。 次回は12月に行われるそうなので、その日を楽しみに待ちたいと思います。

ええねん様と別れ、ちょっと時間もあるので前々回の終点の林バス停からみさきめぐりを再開します。

しかし、バスがなかなか来ません。 10分程遅れてやってきた大楠・芦名口行きのバスは満員でした。 さらに県道横須賀三崎港線は衣笠インター付近まで渋滞。

林バス停に着いたのは、教会を出て50分経過した16:30でした。

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